第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
【SHO】
目の前で、大野さんとニノがキスをしている。
これって、現実なんだよな?
なんかの罰ゲームじゃないよな?
大体こんなのみてていいのかよ(*ノωノ)
俺まで、顔が熱くなるっつ~の///
ニノの、スイッチの入った潤んだ目を見て、
俺の喉が派手にゴクリッと鳴った。
あ…やべっ///
その時…
テーブルの下で、隣の雅紀が
俺の手をぎゅっと握った。
握られた手から、ゆっくり上に辿ると、
雅紀も俺を見てニヤッと笑った。
………
……………そう…
俺と雅紀も、最近付き合い始めた。
かなり前から、雅紀に言われてはいたんだ。
『翔ちゃん、付き合おうよ』って…
雅紀の事は嫌いじゃなかったし、
いや寧ろ、好き、だったんだけど…
付き合うって言うのは、やっぱ抵抗あって。
だけど、はっきりダメだって断らなかったのは、
俺自身も、雅紀と所謂『そういう関係』に
なってみたいっていう、
好奇心に近い感情もあったのかもしれなくって。
そして、コンサートのリハの後、
雅紀のマンションにのこのこ着いていき、
『よろしく、お願いします』
の直ぐ後、雅紀に組み敷かれた。
えっ??えっ…えええ~!?
「翔ちゃんの中に、イレたいな❤
俺の、じゃじゃ丸( ◠‿◠ ) 」
…………やっぱりそうか…(´-ω-`)
そうじゃないかと思ってたけど。
俺がイレられる方な訳ね?
雅紀の事は好きだけど…でも……
俺の太腿に、雅紀の…硬ったいブツが当たって、
俺は跳び上がった。
「ひゃっっ///」
結局、その晩は無理で…
お互いのを、擦りっこして気持ちよくなって、
それで終わったんだけど…
その後も、何度かチャレンジしたけど、
やっぱり、俺がどうしても怖くてできなかった。
雅紀は、『待ってるっからね』と、
優しく笑ってくれるんだけど。
何か悪いし…
それに、意気地のない自分にも腹が立ってたんだ。
からの……ナウ!
大宮、恋人宣言を受け、
ニノの中のエロスイッチ発言…
俺の頭の中は、
もう、許容量を超えて、停止状態だった。