第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
「…のさ、ん……ぉ、のさぁん……
大野さん、てば……着きましたよ~」
遠かったマネージャーの声が
だんだん近づいてきて
ひょい…っと意識が戻ってきた。
「…ん…あ、着いた?…ごめん、ありがと」
「いえいえ…お疲れさまでした。
はい…じゃ、これ…お願いしますね」
寝ぼけ眼の俺の手に渡されたのは
キャップとサングラス…
「…へ?…ここどこ?…どこ着いたの?」
一気に覚醒して
キョロキョロと窓の外を探る。
「田町の居酒屋…二宮さんがお待ちです。
ニノマネさん経由で連絡ありまして…
大野さんを連れてきてって…」
「なんじゃそりゃ…」
アイツ…
自分は既読スルーで
マネ経由で呼び出すなんて…
…どーゆーこった(。ー`ωー)?
イマイチ状況が読めないけど
まぁ、来ちまってんだから…
行くっきゃねーわな。
小さなため息をついて。
「…裏からとか…入りゃいーのね?」
「そうです…あ、あそこに店員さんが
出てきてくれてますね…あの人のとこへ…」
「はいはい…じゃ、お疲れっした…」
俺はキャップを深くかぶり
グラサンは……夜だし!と思って
キャップの後頭部にくっつけて外に出た。
足早に店員さんのとこに行くと
ニコニコしながら裏口から案内され
こちらです…という障子の前に通された。
あれ?…なんだよ…誰か他にいんのか…
中からは陽気な笑い声が聞こえてきて
「ひゃははっ♪…マジかよ~ww」
この声は…(。ー`ωー)
俺は一応キョロキョロして
部屋が離れのように隔てられていることを
ちゃんと確認してから…
スルスル…と障子を開けた。
「あっ♪やっと来た~ヾ(@^▽^@)ノ
ニノちゃんの大切な旦那さま~♡」
だいーぶ出来上がってる相葉ちゃんと
お、翔ちゃんもいるのか…久しぶりじゃん♪
そして…
一番奥に最愛の人が
これまたイイ感じに頬をピンクに染めて
トローンと俺のことを見上げてる。
か、かわええっヽ(≧∇≦*)ノ♥
すぐにでもしゃぶりつきたいっ♡
………ん?
………待てよ?
さっき…相葉ちゃん、なんつった?
ニノちゃんの…大切な…旦那、さまぁ…っ!?