第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
「あのさ、ニノ…」
「えっ、なに?」
「最近ちょっと気になることがあって~」
「俺に関係あること~??」
「ニノさ、智くんと付き合ってる??」
(@ ̄□ ̄@;)!!
「えっ??…さ、さと…大野さんと、付き合ってるって」
「うん、恋人になったかってこと」
「こ、こ、恋人~!?」
ダメだ!!
すげ~動揺しちゃった。
これじゃ、そうだって言ってるようなもんじゃん。
何て答えよう??
翔ちゃんを見ると、じっと俺を見つめていて…
口から出まかせ言ったり、適当に嘘つくの、
見逃さないって感じの…
大きくて真っ直ぐで、綺麗な目……
「…あの、それは…」
「櫻井さ~ん、二宮さ~ん、お願いしまーす!!」
スタッフが呼びに来て、
俺たちは同時に席を立った。
助かった~(;´∀`)
でも…このまま終わりじゃ無いよな?
「帰り、飲みに行こうぜ」
スタジオの入り口で、
翔ちゃんは俺に耳打ちした。
俺の返事なんか待ってない、
有無を言わさぬ強さだった。
この人、俺の…嵐全員のスケジュールをしっかり把握しているから、この後仕事が…は通用しない。
はあぁ~(*´ω`*)
これは白状させられるパターンだな。
どうしよう~…一応大野さんに許可取ろうか?
頭の中はぐるぐるのまま、
俺は翔ちゃんと並んでカメラに向かった。
仕事は仕事だから、
ちゃんとやるよ~、勿論。
「「お疲れ様でしたぁ~」」
ほぼ定刻通りに仕事は終った。
結局あの後、何も聞いてこない翔ちゃんが、
俺にはもう不気味で…
「田町のいつものところでいいんですよね~?」
翔ちゃんのマネが確認している。
「うん、ニノも一緒だから」
嘘だろ~?
いつの間にそんな話になってたんだ…
でも、有無を言わせぬ雰囲気に、
俺は黙って着替えをした。
……大野さん、ごめんね…
翔ちゃんに、話しちゃうよ~?俺…