第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
それから解散になるまでの数時間の
長かったことよ…
それでもまだ初期だから
7時には終わってくれて…
もう少しスタッフと話したいという
松潤を残して他は解散になった。
さーーーて。
帰ろっと(≧∇≦*)。
最後に短いLINE
『9時に俺んちね』
ってのを憐れな恋人に送ってから
早々に引き上げた。
アレを探し出さなきゃなんないから。
東南アジアに旅行に行った友人から貰った
いかにも怪しそうな…アレ( *^艸^)♡
恋人1年未満の俺たちには
ちょっとドギツすぎるかなと思って
クローゼットの奥深くにしまってある。
俺の誕生日にでも
「好きにさせて?」っていう権限を行使して
デビューしてみようかと思ってたけど…
もう…我慢ならねぇ…(。ー`ωー)
ヒイヒイ言わせて
誰が恋人なのかを身体に叩き込んでやる!
家に帰った俺は
真っ先にウォークインクローゼットへ。
確かこの辺の箱の中に
突っ込んだんじゃなかったっけ…
ニノが絶対に触らなさそうな
釣り関係の入れ物をいくつか開けると
……あったヽ(≧∇≦)ノ♡
この…媚薬と呼ぶのに相応しい
怪しげな色と包装…
俺はベッドに座って包みを開けた。
厚めのガラス瓶の中に
ピンク色のぷよぷよしたハートが
たくさん入っている。
なんだこりゃ…(◎-◎;)
ひとつをつまみ上げると
見た目以上に柔らかくて
自分の重力で破れちゃいそうで
慌ててそっと
手のひらに載せた。
うーーん…アヤシイ…
アヤシイけど…気に入った(≧∇≦)b
ゾクゾクしてくんじゃん♪
容量とか使い方とか…は?
ガラス瓶をひっくり返して見たけど
貼られてるシールに書いてある文字は
アルファベットを使わない言語…
……(。ー`ωー)
どーすんだ、これ……
…たぶん指で引っ張れば…
外の膜みたいなのが簡単に裂けそうだから…
中のトロトロを
飲み物にでも入れて出しゃいーな…
↑もう少し心配して調べようか(;^_^A
俺は瓶に蓋をしようとして…
少し考えてから
もうひとつをそっと引っぱり出し
手のひらに二つ並べてから
蓋を閉じた。