第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
『今日の服も、見たことないけど』
『それも貰ったやつ?』
『さっきも電話きてたけど、木村くん?』
『ナリ、何て呼ばれれるんだね?』
『ほっぺたプニプニされてデレデレしてたよな』
『なんだよ?あの顔』
『飼いならされた犬みて~』
『すげ~よな~』
『流石、二宮和也』
『すっかり、可愛がられてるし』
『あの木村拓哉にさ』
『マジ、ムカつく』
………(´-ω-`)
「はああぁ~っ…」
今度はさっきよりも大きい溜息を吐いた。
すると大野さんがチラッと俺を見て、
またスマホを弄っている。
スマホが震えた。
また来た…(*´з`)
『今夜覚悟しとけよ』
………もう俺は大野さんを見なかった。
そう。
俺は大野智と付き合っている。
付き合い始めてもう直ぐ一年になる。
去年の大野さんの誕生日に、なんでか俺ん家でお祝いすることになって。
デリバリーで料理を頼んで、酒を飲んで…
…しこたま飲んで…
気が付いたらベッドにいた。
しかも素っ裸で…
別に相撲とってた訳じゃないよ?
↑分かってるわっ///
かなり酔って、告白されたところまでは何となく覚えてるんだけど…
大野さんは、俺の方が告白したって言い張ってるけど、それは絶対あっちからだと思う…
少しだけ、自信ないけど…(^^;
↑自信ないんか~い!
だって俺、ず~っと大野智が好きだった。
あの人が、馬鹿な女にうつつを抜かしてる時も、
ずっとずっと、あの人が好きだった。
でも打ち明けることも出来なくて、
メンバーだし、ダメだったら…
って思ったら怖いじゃん?
だから、ずっと秘めていた。
なのに……
んで。
メンバーにも、誰にも内緒で付き合い始めたんだ。
でも付き合ってみてわかった。
大野智って、こんな何も考えてないような顔してるけど…まあ、実際何も考えてないことが多いけど。
スーパーやきもち妬きで、
超束縛ッキーだったんだ。