第15章 翌日の朝
「じゃあ、ここ片付けて、下に降りて準備してもらったら、今度はオレのお家に帰ろう。」
「うん、そうだね。帰ろう。」
帰ろうって単語に
愛しく感じている。
部屋を片付け、ホテルを出た時からずっと手を絡めるように繋いでいる。
何度も目が合えば甘いキスをしていた。
「式場、どうしようか。」
「えー指輪が先がいい。」
「って言うか結婚式、ここでいいよね?指輪、んじゃ家帰って、ゆっくりしたら見に行く?」
「うん、いいね。あ、ホテルは私もあそこがいい。」
プロポーズなんかしてないし
してもらってないのに、
もう家に帰るまで、ずっと結婚の準備話を笑ってしていた。
「結婚してくれるんだ?」
あどけて聞いてみた。
「当たり前でしょ。お前と一緒にいるのが一番好きなんだから。愛してるよ、」
カカシの家に着いて、
また愛を確かめ合うように交じり合い、飽きもせず、ずっとラブラブな一日を過ごした。