第9章 reunion
朝早くから私は一番隊隊舎に来ていた
『おはよ、元柳斎』
「…怪我は治ったか」
『ええ、治ったわ。』
「それは何よりじゃ…」
『元柳斎、私…現世で学生してるの』
「……ん?」
『高校一年生しててね、実は一護達と同じクラスなのよ。
だからあの子たちが尸魂界に来てた時は驚いたわ』
「お主は…何も知らなかったと」
『そうね、そういう事にしておいて。
元柳斎、学校ってとっても楽しいところね』
「見つけられましたか…大切なものは」
『ええ。私は…あの子たちを守りたいわ』
「ならば、現世に行くのじゃな」
『休暇中はね。何かあればすぐに頼ってね』
「あまり無茶をせぬように」
『はは、それ曳舟さんにも真名呼和尚にも言われたわ』
「全員、お主のことを思っとるんじゃ」
『ありがたいわね。そうだ私、一護たちと一緒に帰るわね。』
「ならば浮竹にそう伝えておこう」
元柳斎は少しだけ笑ってくれた
『ありがとう、元柳斎』
私は一番隊隊舎を後にした
そして翌日
浮竹が穿界門を開いていた
もちろん、霊子変換器も組み込まれていた
穿界門の周りに各隊の隊長たちが集まる
恋次とルキアもいる
『京楽、浮竹…協力してくれてありがとね』
「いいんだよ、いつでも帰っておいで蝶さん。
そして晩酌をしてくれ…」
「ダメですよ、隊長。」
七緒ちゃんが京楽を叱っていた
「また、無理をしないようにしてくださいよ」
浮竹に釘を刺される
『もうそれ四回目…』
「え?」
『みんな、私にそう言うのよ…無茶してないのに』
私がそう言うと隊長達に睨まれた
『ルキア、恋次…また会いましょう』
「おう」
「また会おう」
『冬獅郎、乱菊…自分を追い詰めすぎないこと』
「わーったよ」
「お酒はOK?」
『冬獅郎に迷惑かけない程度ならOKよ』
「蝶さん」
『烈!』
「またすぐにお会いすることになると思います…それまで怪我を一切しないでください」
『はい。』
烈の目が怖かった
「おーい、蝶行くぞ」
『ええ、みんな!また会いましょう』
私は浮竹の開いた穿界門に一番に入った