第4章 beginning
いつの間にか首に刃物を突き付けられていた
『久しぶりの挨拶が…それは無いんじゃない?夜一』
「すまんすまん、ついな。何しに来た」
『しばらく、現世にいようと思って来たのよ。ほら、私家あげちゃったから…』
「ははは、確かにそうじゃな。住む家がなくては困るしの」
『そうなのよ。だから、とりあえず喜助に泊めてもらおうと思って』
「そうか。儂は今は猫の姿で過ごしとる。猫はいいぞー自由気ままで」
『私、猫アレルギーなのよ。』
「…それはすまん」
『いいのよ、さ、喜助に話つけてくるわ』
私は瞬歩を使い、浦原商店の中に入った
「あやつ、また早くなったの…」
『きーすーけ。』
喜助の後ろに立つ
「…お久しぶりで…す…なんスか…物騒な…」
私は喜助に刀を突き付ける
『…誰が…』
「へ?」
『誰が私の家で商売しろって言ったかしら?!』
「い、いや、好きにしろって…」
『確かに言ったわ?でもね…尸魂界を追放されたあなたが!ここで!堂々と!商売するなんて…馬鹿じゃないの?!』
「す、スミマセン」
『はぁ…始めたものは仕方ない…か』
私は刀を仕舞った
「で、急にどうしたんすか…現世まで来て…」
『あぁ、藍染がなんか動いてて、関わるの面倒臭いから休み貰って現世に来ただけよ』
「そんな理由で来れるのあなたくらいですよ…」
『あ、そうそう、私家無いからさ?泊めてくれる?』
「構いませんが…」
『よし、なら家の問題は解決ね』
「うち今四人いるんすよね。」
『四人…?』
「そうっス。まずアタシ、テッサイさん、ジン太、ウルル」
ジン太とウルルって子はきっと遊んでた子達ね
『テッサイって…握菱鉄裁?』
「そうっスよ」
『真子達は?』
「平子サンたちは別に拠点を構えてるみたいですが…場所までは分かりません」
ということは、結界か何か張ってるわね…
『わかったわ。とりあえず、しばらくの間よろしくね』
「はいっス。」
そして後々話を聞くと、この家は係が決まっているらしい
私な買い出し係に任命された
『女子に普通こんな重いもの持たせる?ふざけてんの??』