第17章 amusement…?
「いってらっしゃーい!」
とっても笑顔が素敵なクルーのお姉さんに見送られながら、後ろ向きのジェットコースターが出発する
『いやいやいや、一発目に乗るものじゃないよこれは』
耳元で流れる音楽が唯一の救いといったところだろうか
「そーお?あ、もうそろそろ頂上……」
乱菊がそう言ったと同時だった
急降下するジェットコースター
そして体感する無重力
そりゃ、戦ってりゃ無重力なんて経験しますとも
でも……
『きゃあああああああ!』
ジェットコースターは苦手なんです
心の底から…腹の底から叫んだ
ジェットコースターは何度も急降下する
しかも何がタチ悪いって、後ろ向きだから突然なんだよ!
誰だよ、後ろ向きの方が怖くないって言ったの!!
なんて思いながら叫びまくる
ジェットコースターの近くで恋次と冬獅郎がこちらを見ているのが視界の端で見えた
2人ともものすごく哀れんだ目でジェットコースターを眺めていた
『……も、もう二度と…乗らない……』
私は近くのベンチに座る
乱菊は恋次と冬獅郎を連れ、再びジェットコースターに乗りに行った
次は前向きに乗るらしい
「大丈夫か」
白哉が飲み物を持ってきてくれた
『ありがと、白哉』
白哉が持ってきてくれた飲み物を飲む
「ああいう乗り物は苦手か」
『苦手かなー、乗れないわけじゃないけどね。』
「そうか。ならばどういう乗り物が…「蝶!次行くわよ!!」」
白哉の話の途中で乱菊に呼ばれた
『んー、ジェットコースター以外なら大丈夫かな。白哉、行きましょ』
私は白哉と乱菊達の元へ向かった
『そう言えば冬獅郎、身長制限……大丈夫?』
「ギリギリ大丈夫よ!」
乱菊がそう言った
「当たり前だ」
冬獅郎は少しムスッとしていた
『ふふ、身長確認でもされた?』
ドンピシャだったのだろう
乱菊と恋次が吹き出した
「お前ら…尸魂界に戻ったら覚えとけよ。」
『まあまあ、で、次はどこに……「かの有名な魔法のお城のエリアに行くわよ!!」』
乱菊が指差したのはホ〇ワーツだ
私が一番楽しみにしていたエリアだ