第14章 rebellion
「だが…あの様子では当分戦いに参加するのは、無理だろう。
斬魄刀を取り戻す方法がわかっていても、その度にこうダメージを受けていては…」
浮竹の声がどんどん暗くなる
『そうね…』
どうやら冬獅郎は氷輪丸を屈服させた後、倒れたらしい
「その件について、十二番隊から悪い報告がありました。」
そういったのは烈だった
『悪い報告…?』
「サンプルによる実験の結果、"実体化した斬魄刀が持ち主以外の者に破壊された場合、二度と元に戻らない可能性が高い"との事です。」
「それじゃ、他人の斬魄刀と戦う時はどうしたらいいんだよ!」
一護が烈に尋ねる
「手加減するしかないんじゃない?」
京楽が答えた
「そんなんが通用する相手じゃ…」
「…敵さんはどうあっても自分の斬魄刀との潰し合いをさせたいのさ」
『でしょうね。あと、白哉の件だけど…一般隊士にも伝えても構わないわよ。変な憶測を呼んで混乱するより…マシでしょうから。』
「そうだね…」
「ルキアには…どうやって説明すれば…」
恋次が外を見ながらそう言った
確かに、心身共に弱っているルキアに説明するのは酷だけど…いずれ耳には入るだろうしね…
「それは、俺がやる。」
『浮竹…』
「朽木には、事実を受け入れてもらわなければならない。」
『そうね。浮竹、任せたわよ』
「はい。」
その日の夜…
『……この霊圧…』
白哉と恋次?
少しずつ弱まる恋次の霊圧
六番隊隊舎ね…
『…来なさい、地獄蝶』
ヒラ…
地獄蝶が一匹私の方に止まる
『伝令、隠密機動並びに吉良副隊長、斑目一角、綾瀬川弓親は直ちに六番隊隊舎へ向かって。四番隊は救護の用意を。』
それだけ伝え、地獄蝶を飛ばす
私は急いで六番隊隊舎へと向かった
そこにいたのは倒れている恋次に寄り添うルキア、そして白哉と実体化した斬魄刀達だった
斬魄刀達は武器を構え、恋次達を襲おうとしていた
『止まりなさい』
私は恋次達の前に立つ
「蝶…」
ルキアが泣きそうな顔で私を見ていた
『大丈夫?ルキア』
「すまぬ…」
ルキアがそう言った時だった
どうやら隠密機動達が到着したらしい
一斉に斬魄刀達を囲んだ
「動くな!」
砕蜂の声が響いた