第14章 rebellion
魚腥草が一斉に咲く
「逃げられんぞ。」
村正がそう言うと、後ろから狒狒王蛇尾丸が現れる
そして狒骨大砲をこちらに撃ってくるようだ
『護れ、紅弁慶』
私は狒骨大砲を防ぐ
だが、大きな爆発が起こった
爆発の影響により、村正側、護廷十三隊側共にバラバラに飛ばされた
斬魄刀達は瀞霊廷の破壊を続けていた
『さて…どうするかな…』
見てるだけって訳にもいかないけど…とりあえず四番隊隊舎でも目指すか
そう思った私は四番隊隊舎に向かう
「行かせない」
そう言って現れたのは猫のような姿をした者だった
『…あ、灰猫か。』
「ピーンポーン。良くわかったわね」
『猫っぽかったからね。で、私を通さないって?』
「そうよ。それに村正にはあんたを捕らえろって言われてるからね」
『へぇ…なら、やってみなさいな』
「唸れ!」
『咲き誇れ、神無月!』
灰猫の能力は…斬魄刀の刀身を灰状にするとかだったはず…
『なら…花弁を散らせ、桜』
私は目くらましを含めて大量の桜を舞わせる
「なっ…何なのよこれ…」
『じゃあ、またね。灰猫』
私は灰猫を放置して四番隊隊舎へと向かった
『烈、大丈夫そう?』
「蝶さん!」
『救護の手は足りてる?』
「いえ、少し足りておらず…更に四番隊の隊士も何名か…」
『そう…手伝えることはある?』
「確か蝶さんは…」
『治癒霊力も使えるし、少しなら神無月の能力を使っても大丈夫よ。』
「でしたら、治癒霊力の方でお願いします。」
『了解。』
私は四番隊の隊士達と共に怪我人の治療にあたった
次々と怪我人が運ばれてくる
その中には席官クラスの者もいた
「おーい、蝶さん」
『?京楽じゃない、どうしたの?』
「ちょっといいかな」
そう言われ、私は近くにいた隊士に声をかけ四番隊隊舎の庭に出た
縁側には京楽、七緒ちゃん、浮竹、烈、そして夜一がいた
『どうしたの…って…夜一?』
「久しいの。すっかり回復したようじゃな」
『ええ。本当は直ぐに会いに行こうと思ってたんだけどね』
「そうか。」
『で、私を呼んだ理由は?』
「蝶さんの神無月に話を聞きたくてね」
そう言ったのは浮竹だった
『神無月に?』