第13章 relaxation
「いや、あれは俺が冷静になれなかったから…」
『…冬獅郎、若いっていい事よ?まだまだ成長できるし…それに、伸び代だってまだまだあるじゃない?』
「…それは俺の身長の話か?」
『ふふ、精神的にも、能力的にも…身体的にも?』
「おい」
『修行の相手ならいつでもするわ。現世に来てくれたらになるけど…』
「なら現世に戻る前に手合わせしてもらわねーとな」
『そうね。いつでも挑戦は受け付けてるわよ』
「とにかく、今回は本当に助かった…ありがとう」
『どういたしまして。』
冬獅郎も宴会の席へと戻っていく
『いーなー…私もご馳走食べたーい…』
「安心せい、儂で最後じゃ」
『元柳斎…』
「此度の戦い、貴女のお力が無ければ…」
『元柳斎、私は私のするべき事をしただけよ。だから…』
「ですが、最後の回帰能力…あの能力のお陰で儂も片腕を失わずに済んだ…それも事実じゃ…」
『…まぁ、元柳斎が片腕になっても強いことに変わりはなかったでしょうけど…私が嫌だったのよ。』
「そうか…。」
『あ、そうだ元柳斎。私また現世に行っても良いかしら?』
「休暇中は好きにせえと言われとるじゃろ」
『ええ。なら、明日にでも行こうかn…「いけませんよ」』
『烈…?』
「まだリハビリも途中ですから」
『いや、もう大丈夫…』
「まだ途中ですから」
『大丈…「まだ途中…ですよね?」』
『は、はい…すいません…』
「卯ノ花隊長には敵わんか」
『まあ…負けるわよね…怪我のこととなると…』
「何かご不満でも?」
『いいえ滅相もない。』
「では、残りの時間は宴会を楽しむとええ。」
『ありがとう、元柳斎』
それから宴会を楽しんだ
そして更に1週間後…
『神無月…』
私は何故か精神世界に呼び出されていた
「蝶、何かおかしいんだ」
『どうしたのよ…?』
「ずーっと変な声が聞こえる」
『?頭大丈夫?』
「言い方!!他にもあるよね?!」
『…頭…大丈夫?』
「ちょっとイントネーション変えてもダメだから!!」
『変な声って…どんな声よ』
「わからないんだ。」
『?わからなかったら、どうしようも無いじゃない…』
まさか、これがもうすぐ起こる大事件に繋がるなんて思ってもなかった