第13章 relaxation
藍染との戦いから1ヶ月後…
四番隊隊舎ではパタパタと虎徹副隊長が走り回っていた
「卯ノ花隊長!」
「どうしたのですか、勇音」
「…っ!水無月さんが!目を…」
「行きますよ、勇音」
卯ノ花隊長と虎徹副隊長はある部屋へと急いだ
「失礼します」
扉を開き、中に入る
「おはようございます、蝶さん」
『…おはよう?烈、虎徹副隊長』
蝶side
目を覚ますとそこは四番隊隊舎だった
私が目覚めたことに気づいた虎徹副隊長が走り去っていく
?何をそんなに慌てて…
それから直ぐに烈を連れて虎徹副隊長が戻ってきた
「おはようございます、蝶さん」
『…おはよう?烈、虎徹副隊長』
「体調に問題などありませんか」
『ええ…大丈夫よ。
治療してくれてありがとう、烈』
「その様子では気付いていないようですが…蝶さんが藍染を倒してから1ヶ月が経ちましたよ」
『……え?』
「薬を使って眠らせたので、1、2週間は眠るだろうと思っていましたが…まさか1ヶ月も寝込むとは…」
そう言われて思い出した
薬って…真子が…
顔が熱くなる
『…ご、ごめんなさい?1ヶ月も寝込んでしまって…』
「ふふ、構いませんよ。しっかりと休めたのであれば良かったです」
烈はニッコリと笑っていた
「ですが、平子さんの薬の飲ませ方に問題があった…ようなので、後ほど使いを送って…」
『だ、大丈夫!問題なし!!ね?』
烈の後ろから黒いオーラが溢れでていた
「…蝶さん、簡単に男に唇を奪われてはいけませんよ」
『は…はい』
「よろしい。では勇音、総隊長に報告を」
「はい!」
虎徹副隊長が再び走って行ってしまった
「1ヶ月も寝込んでいましたし、体も鈍っていると思います。
少しずつリハビリをしていきましょうか。」
『そうね…。そういえば、みんな大丈夫…だった?』
「ええ。藍染も投獄され、蝶さんのお陰でこちらの犠牲者、現世の人間の犠牲者共に0となりました。」
『なら良かった…』
「ですが、未だに市丸ギンの遺体が発見できていません」