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【M×N】インターホンはお静かに

第10章 オマケのオハナシ


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とりあえず、メインはハンバーグ

前に作った時は、中にチーズを入れたから

今回は大根おろしの和風にしよう


……となると、味噌汁作って、あとは付け合わせに煮物と…







冷蔵庫を確認し

買い足す物をメモして

それをポケットに突っ込んだ




車のキーを手に、リビングを覗くと


相変わらずな猫背が、視界に飛び込む






「なぁ?

買い物行くけど、お前は…」

「あー、

とりあえず、炭酸飲みたい。ついでに買って来て下さい」

「……炭酸ね。

了解」






小さなため息にも、


コイツはきっと気付かない




新しく始めたRPGのが、きっと今は夢中で


冬休みに入ったから、

こうして、昼間っからふたりきりで居れる事も、


俺ほど嬉しくは思ってないだろう






「……行ってきまーす」






パタンと閉じたドア




背中で気配を読み取ってはみたけれど……



何も、変わった様子はなくて




もいちど、ため息をついた







なんだろね



案外、ドラマチックにヨリを戻したと思ってんだけど



アイツはあまりに普通過ぎて、



変に、寂しい俺が



心の端で、存在していた







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