第14章 【月島蛍】雨はいつかあがるという事[R18]★
指の腹を使いクリトリスを擦り上げ自慰をする私を彼は月のように静かな瞳で見つめていた。
言葉は何も発さずに。
だけどそれが、とてつもなく私を煽る。
「んっ、、♡、、きもちぃ、、っ♡」
「シーツ汚さないでよね。」
「そんな、、、っ、♡、、無理だよぉ、、」
蛍なら私が欲しいものを満たしてくれるんじゃないか、、、。
明光くんと付き合い始め、月島家に出入りするようになり、彼の弟である蛍を見て私はいつしかそう思うようになっていた。
兄の背中を見つめる幼い姿は日に日に大人び、あどけない視線はいつの間にか静かで、深く、冷たさを帯びたものに変わっていた。そして、その視線に触れてしまった私はどうしようもない衝動にかられるようになる。
蔑むような視線で
辛辣な言葉で
罵られたい、、、。
めちゃくちゃに壊されてみたい、、、。
私の中の、明光くんも知らない自分が、蛍を欲するようになってしまったのだ。
蛍に抱かれている時、明光くんは完全に頭の中から消えてしまう。
彼を好きなのは本当。
恋愛的な意味で、私は彼の優しさにとても癒されるし必要だと思っている。だけど、彼は私をこんな酷くは出来ない。私を芯から熱くさせる事は出来ないから、、、。
私は首に巻きつく長い指にギュッと力が入るのを感じて、ポロリと涙を流した。
悲しいんじゃない。
コレは嬉しい涙だ。
「かはっ、、ん、、っ、、、!、、」
「口開けて。舌出して。」
必死で突き出した舌が、ジュルジュルと音を立てて吸い上げられていく。
「ねぇ、、、首絞められて苦しくないわけ?」
「っ、、、、きもち、ぃ、、、、」
蛍の唇が、ポロリと溢れる涙を受け止めた。