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《HQ》真夏の条件 〜夢短編集・夏〜

第33章 【岩泉】二人だけの花火大会



あんまり自然すぎて気づかなかった…
それは所謂あ〜んってヤツで…
一気に頬が熱くなる

「…顔真っ赤…」

ニヤニヤ笑うはじめがなんだか悔しくて…

『次ははじめの番だから…はい…あ〜ん』

たこ焼きを口元へ持っていけば
俺は…いいんだよ…と目を逸らす

『あっもう…ズルいよ…』

強引に食べさせようとすればもう一度目が合う

あっ…失敗した…これ超ハズいヤツ…
お互いに少し固まっていると
はじめが先に動いてくれて…

『美味しい…?』

「おぅ…」

二人して顔を真っ赤にしてしまった…


恥ずかしさで俯いていれば
はじめは頭をガシガシ掻きながら
そろそろ花火すっか…と立ち上がる

手持ち花火を持って近づくはじめが
似合わなさすぎて笑ってしまう…

『全っ然似合わないね…』

「うっせーよ!」

『だって…線香花火なんてこれだよ…』

はじめの身体のサイズ感と比べてみれば
さらに可笑しくて笑いが止まらない…

「チッ…もう勝手にしろ…」

はじめがそっぽを向けば

『あっごめん…怒んないで…』

上目遣いで謝る



『…いったぁ…』

はじめは私のおでこにパチンとデコピンすると

「ったく…しつけぇんだよ…お前は…
いいから…やるぞ…」

はい…ごめんなさい…


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