• テキストサイズ

《HQ》真夏の条件 〜夢短編集・夏〜

第31章 【孤爪】悪いのは君が可愛いせい。[R18]




夕焼けに町が染まり始めた午後7時。
からころと浴衣に合わせた下駄の音が響く。
ご近所の有名な神社のお祭り。
1人、またひとりと赤い鳥居に吸い込まれていく。

「研磨、何食べたい?」

「食べることばっかりじゃん。おれはりんごあめ。」

「そんなことないもん。でもクレープは絶対食べたいな。」

きらきら、きらきら。

たくさんの屋台の灯りが煌めいて見えて
それがやけに幻想的で
研磨と来れたことが、すごく嬉しかった。

「じゃあ、いこっか。。」

一歩前にいる研磨に目線を合わせ肯定のつもりで微笑むと、研磨はふいと目線を泳がせ、外した。

/ 283ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp