第30章 【孤爪】幼馴染の先。[R18]
カランー
テーブルに置いたグラスの中で氷が鳴った。
風呂上がりに、と研磨に用意していたサイダーの中の氷が崩れ、グラスに当たったようだ。
唇が離れ、頬に研磨の金髪が触れた。
「真っ赤。暑そうだね。」
ぽそり、研磨が呟いた刹那、きしりとベッドのスプリングを鳴らし、研磨がベッドから立ち上がる。
研磨はおもむろにグラスを持つと、水滴をまとったグラスを持ち上げ水で割ったソーダをぐいと飲んだ。
グラスを置きながら、研磨はその猫のような瞳を私に向ける。
近づく
手に
顔に
抵抗なんてできずに私は再び目を瞑る。
先ほどまで熱く焼けてしまいそうだった研磨の舌。
再び入ってきた舌は氷で冷やされ、思わずびくりと肩が跳ねた。
舌と一緒に私の口に入ってきた氷。
熱く火照った私のナカを甘く冷たく冷やしてくれる。
もっと、と強請るように、私は夢中で研磨の舌に自らの舌を絡めた。