第24章 【孤爪】その雫をひと舐め [R18]★
「、、、だから、、キス、とか、、、」
「さっきまでしつこくベッタリだった癖に。」
そう言ってわざと責めると、はバツが悪そうに視線を逸らす。俺はそんなの顎を掴んで、キスをした。
一応、恋人だし。
初めてじゃない。
でも、俺からキスをしたのは多分初めて。
気がついたら身体が勝手に動いてた。
「んっ、、、ふぁ、、、、」
そっと唇を離すと、張り付くような空気にの熱い吐息がじんわりと滲む。
「本当だ。汗の匂いする。」
首筋に顔を埋めると、シャンプーの甘い香りに汗の匂いが混ざって鼻を抜けていく。舌を這わすとはギュッと俺のTシャツを掴んで身体を強張らせた。
「研磨ぁ、、、やだ、、、恥ずかしい、、、」
とろけた瞳でそう訴える姿を愛おしく思う自分が、不思議で仕方なかった。
こんな感情あるんだーーー。
もっと見てみたい。
もっと暴いてやりたい。
初めて芽生えた感情に戸惑う自分がいる一方で、頭の中がなんだか熱っぽい。
(暑いから?、、、、熱暴走ってやつかな。)