第19章 【北】marble★
恋愛において、自分はえらくポンコツなんやと改めて思う。
二人でいる時間が増えれば慣れる事もあるかもわからんけど、今のところ、彼女を前にする度に毎回初めてみたいにドキドキしてる自分がいる。
それでも不思議と身体は勝手に反応するから、俺はほんまにのこと好きなんやろう。
照れた顔を見ると、頭を撫でてやりたくなるし、目を見つめれば、不思議とキスしたくなる。キスをすると身体の芯がざわつき熱を持って、手放しそうになる理性をギュッと手繰り寄せている自分がいた。
「、、、、なんか、アレやな。家ん中やと、止め時がわからん。」
部活帰り、彼女の家の前で人目を偲ぶようにするキスとは違う。
誰にも邪魔されない。
自分だけが今この時の彼女を知ってるんや。
一度離した唇は再び彼女のを捉える。
ちゅ、、、ちゅぷ、、、
「ん、、、ふ、、んっ、、、」
彼女の鼻を抜けるような甘い声が愛おしくてしゃあない。もっと聞いてみたい。そんな衝動に駆られ、開いた口にゆっくりと舌を忍び込ませた瞬間。彼女はピクリと身体を震わせた。
「っ、、んっ、、、北さん、、」
「嫌?」
「んーん、、、」
ちゅ、、、くちゅ、、、
、、、れろ、、ちゅぷ、、、
甘い水音が頭ん中で鳴っている。
初めて絡めた舌は熱くて、、、
トロトロして、、、
甘くて、、、
どうしようもなく刺激的で、
クラクラした。