第19章 【北】marble★
「兎に角デートや!!ドキドキしなくなったら終わり!!!」
「いや、そんな事ないやろ。そんな煽ってどうすんねん。」
アランは侑をそうたしなめるが、そん時の俺には全くその言葉が耳に入ってこぉへんくて、侑のセリフだけが頭の中で何度も繰り返しリピートされていた。
「デートって、、、、何すんねん。」
(何聞いてんねん、俺は。)
「北さんが街でデートとかいまいち想像つかへんしなぁ、、、。家によべば良いんちゃいます?今度の日曜部活休みやし。家よんで。まったりして。いちゃいちゃすりゃええやないですか!」
「、、、、、?そんなんでええんか。」
「そんなんてアンタ!!デート自体した事ない人が何言うてんねん!!」
「、、、それもそうやな。」
「「「おぉ!!侑が役に立ってるやん!!」」」
そんな侑の提案を素直に実行してみたわけだがーーー。
(アカン、、、。心臓、ぶっ壊れるで、コレ。)
自分の部屋にがおる事が、こんなにも緊張するなんて思わへんかった。