第18章 【黒尾】ちょこれーとあいす
「ぶっひゃひゃひゃ…っ!」
私よりも高い身長のクロは、後ろからその様子を見下ろすと大爆笑していた。
「そんなに笑わなくてもいいでしょ!」
「なんで夏にチョコなんか鞄に入れてんですか?バカですか?」
なおも爆笑中のクロ。
私はチョコが大好きで、夏だろうと暑かろうとチョコを食べていたいの。
「いいもん。ばかで…。」
「まぁ、部活終ったらチョコ買ってやるから。元気だせー。」
「ほんと!?」
クロは…あればね。なんてイタズラな笑顔を見せていたけど、喜ぶ私には気にならなかった。
これで午後を乗り切る希望ができたんだもの!!