第18章 【黒尾】ちょこれーとあいす
そしてのりきった午後とバレー部のマネージャー業。
「クロ!先にいってるね!」
「おう。すぐいくー。チョコのこととなると早いねぇは。」
いつもはクロの自主練を待ち、一緒に帰っている。
けれど、今日はそんな時間はない。
今日のお楽しみを早く見つけにいかなくちゃ!
私は汗を拭くクロに一声かけて、駄菓子屋までダッシュした。
………が、
「………え………?ない?」
「ちゃんごめんねぇ、夏は溶けちゃうからおいてないのよ。」
「いいのいいの!おばちゃんのせいじゃないし!」
駄菓子屋にて、いつものチョコのある場所へいくと、一個もなかった。
確かに、冷房のきかない昔ながらの駄菓子屋にチョコなんておいていたら…
今日の私のように事件がおきてしまう。