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裏切りの女神R18G【刀剣乱舞×DOD3】

第10章 山の国 II※※


「この先の神殿にフォウがいるんだな」

「神殿を要塞化するなんて、トリみたいにキモの小さな審神者だね」

ようやく神殿に辿り着く。
そう思った矢先に、辺りに獣の咆哮が鳴り響く。

地を揺らすほどの轟音と共に、ゼロ達の前に現れたのは、魔獣。
左右の首をゼロ達に斬り落とされた、ケルベロスだった。

「うわっ!また出た!!」

「しつこいクソだな!なんなんだこのクソ犬!」

「どれだけ生き足掻いているんだ……醜い」

ケルベロスは神殿への道を塞ぐように立ちはだかり、ゼロ達に向けて吠える。

「ゼロ、構えて!一緒にケルベルスを倒そう!!」

「ケルベロス!言えてないぞ」

「ケレベロ……あれ?ケロベロ……」

「清光、頼むから真面目にやってくれ」

ゼロは呆れながら刀の柄に手をかける。
刀をすらりと抜き、ケルベロスとの間合いを詰める。

「醜悪な生き物がっ!せめて雅に散れっ!!」

歌仙はケルベロスの前足を斬りつけ、ゼロはすかさずその足元に入り込む。

「死ね、クソ犬が」

ゼロが下から掬い上げるように、ケルベロスに斬りかかる。
三つのうち、最後に残った首が地に落ち、ケルベロスの体は倒れた。

「ふん、大したことないな」

ゼロはケルベロスに背を向けると、血振りをし、刀を鞘に納めた。

「ゼロっ!!」

「ん?」

頭を全て斬り落とされ、絶命したと思っていたケルベロスは残った右足を振り上げる。
ケルベロスの側にいたゼロが振り返ると、鋭い爪が目前に迫っていた。


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