第7章 タイムリミット
そのあとも、覚えている情報を全てセバスチャンに話した。彼なら信用できると思ったからだ。
「…なるほど。私でよければお手伝いさせていただきますよ。」
セバスチャンはニコリと微笑んだ。
「!…ありがとうございます。」
自然と微笑んでいた。
「でも……しっかりとお礼はしていただきますよ?」
「え…?」
セバスチャンはニヤリと笑みを浮かべると、行ってしまった。
「…お、お礼って…何…?」
そう呟いたあと、自室に戻った。何を調べてほしい、とか言わなかった。セバスチャンが自分で考えたものを調べてくれるみたいだ。
「…」
眠れなかった。私はアルバムを取り出し、図書室に向かった。アルバムを返すのを忘れていた。
「…やっぱり…何もわからない…。」
調べようとしても、情報が少なすぎる。
「眠れないのですか?」
「!…セバスチャンさん…。」
「ホットミルクをご用意いたしました。どうぞ。」
「わ、わざわざありがとうございます…。」
ホットミルクを机の上に置いて、私の肩にカーディガンをかけてくれた。
「あ、ありがとうございます。」
「いえ。また風邪をひかれてしまっては困りますからね。」
「は、はい。」