第7章 タイムリミット
すると、今度は机の上に4枚重なった紙を置いた。
「これは…?」
「あなたに関する資料です。」
「私…?」(こんな短時間で…?)
図書室へ移動してくるまでの間なのに、4枚もの資料を揃えてくるなんて驚いた。
「す、凄いですね…。」
「ファントムハイヴ家執事たるもの、これくらい出来なくてどうします?」
セバスチャンは当たり前のようにそう言った。私は資料に目をとおした。
「…え…。」
そこには私の知らないことばかり書いてあった。
「…セバスチャ…。」
「はい。」
「これに書いてある事は…本当…?」
「はい、もちろんでございます。」
私は息が荒くなった。走ったわけでもないのに。
「どういうこと?私は……
ヘンリー家の子供じゃない…。」