第6章 嫌な予感
シエルは机の上にある本に視線を移した。
「…少し…図書室に行ってきます。」
「調べものか?」
「はい。」(何か手がかりがあるかもしれない。)
私はそう思い、シエルにアルバムを借り、図書室に向かった。
*
(図書室あるかわからないんですけど…ある設定でお願いします!)
*
「…」
アルバムをめくっている。でも今のところ手がかりになりそうなことは何1つ見つかっていない。ファントムハイヴ家に関する本なども置いてあり、探し出して机の上に置くと、本が山のようになってしまった。
「…わからない…。」
机に突っ伏していた。セバスチャンが来る気配もない。あの金髪の…アロイスが来る、と言っている。きっと、おもてなしをしているのだろう。
「…!」
私は体を起こした。1枚の写真が目にとまった。
「…これ…。」
それは、シエルとシエルの父親、それから…知らない女の子が写っていた。
「!…これ……私…?」
首に付けているエメラルドの付いたネックレス。誰かから貰った。でもそれが誰から貰ったものなのか覚えていない。
「…あれ…このネックレス…どこいっちゃったんだっけ…?」
他にも写真がないか探してみるけど、1枚しか見つからない。
「…はぁ…。」
本当に知りたいことが見つからない。
「……家はもう草原になっちゃったし…。」
私のアルバムがあればもっとわかったかもしれない。
「あ~!!」
叫んでも仕方がない、と思うが、叫んでしまう。
「調べものですか?」
「はい…実は…セバスチャンさんも付き合ってくれませ……っ…?!」
セバスチャンではなかった。