第6章 嫌な予感
「…!書かれてた…。」
「…やっぱりねぇ…。」
「何か知ってるの?」
「ん~?なんでもないよ?」
大事なことは教えてくれない。
「…じゃあ、私はアンダーテイカーに過去、会ったことがある?」
「…ん~。」
「…教えて。」
「……あるよ~。」
「……じゃあどうして私は覚えていないの?」
「それは秘密。」
「どうして…?情報屋なんでしょ?教えてよ。」
そう言ったけど、アンダーテイカーは教えてくれそうにない。
「…もういい。」
「拗ねないでよ~。小生にだって言いたくないことの100や200はあるよ。」
「ありすぎだよ…。」
「ね~、怒った~?」
「怒った。」
「え~。」
アンダーテイカーをからかうのも、少し楽しい。
「ナツキ、クッキー食べるかい?」
「食べ物で釣ろうとしても無駄だよ。」
「え~。」
アンダーテイカーから聞いた情報によると、私は記憶を失っている可能性がある。懐かしさを感じるのに覚えていないのだから。
「…」
考えても考えてもわからない。
「ナツキ、小生とゲームをしようか。」
「ゲーム?」
「そう。そうだな…3日後の夜までに、君の記憶に関することを2つ、君が知ることができたら、そのことについて教えてあげる。でも、知ることができなかったらゲームオーバーだよ?どうだい?やってみるかい?」
「…やる。」
「ヒヒヒッ…そうでなくちゃ、面白くない。」