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お気に入り 【黒執事】

第20章 惹かれる


「…」

「もうお休みになられたのかと思いました。」


ニコリと微笑みながら彼はフォーマル手袋やネクタイを外していた。


「…っ…。」

「さて…と…。」

「っぁ…!」


腕を掴まれ、ベッドに押し倒された。


「すみずみまで調べましょうか。あの悪魔に何をされたか、わかりませんから。」

「な、何もされてない…。」


そう言ったけど、聞く耳をもってくれない。結局服を脱がされてしまった。


「…」

「な…に…?」

「綺麗な白い首筋に…こんなにたくさん痕を…。」

「…?」


首元を見つめながら目を細めたセバスチャン。


「あ、あの…セバスチャン…?お…怒ってるの…?」

「…えぇ…まぁ…。」

「!?…」


こ、怖い…。
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