• テキストサイズ

お気に入り 【黒執事】

第19章 変わった執事


「彼に会いにいくのは危険です。お嬢様も殺されてしまうかもしれません。」

「…じゃあ、その時はクロードが私のこと、助けてね?」


私はクロードに微笑みかけた。


「!…し…至福…っ…!か、かしこまりました…っ…!」


で、結局…クロードがファントムハイヴ邸へ連絡をしてくれて、今夜、向かうことになった。


「…本当によろしいのですか?」


馬車で向かっている最中、クロードに聞かれた。


「…だって、何も思い出せないのに…人を殺すなんて考えられない…。」

「…」

「…ねぇ…クロードは…私に何か…隠してる…?」

「…いえ、何も。」

「…そっか…。」


しばらく沈黙が続いていた。


「着きました。」


そしてようやく、ファントムハイヴ邸に着いた。

玄関のドアが開いており、階段を登った先に、シエルが立っていた。


「…ようこそお越しくださいました、当主のシエル・ファントムハイヴと申します。」

「…初め…まして…?」

「…晩餐の準備をさせておりますので、どうぞこちらへ。」


手を掴まれ、部屋へ案内された。


「本日の料理は、3種のきのこのミルクリゾットをご用意いたしました。」

「…」


お屋敷に来た侵入者さんが料理を用意していた。彼は執事らしい。


「それで、本日はどのようなご用件でしょうか。」

「…」


なんだろう……彼と会うのは…初めてではない気がする…。
/ 246ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp