第19章 変わった執事
「お嬢様、少しお休みになられてください。」
「っ…。」
震えたままベッドに入った。
「…何かあれば、すぐにお呼びください。」
クロードが部屋から出て行った。
「…っ…。」
誰なのか、本当にわからない。でも、絶対に嫌いじゃない人…。
「…」
しばらくベッドに入ったまま、横になっていた。
「…」
眠たくなってきて、ウトウトし始めた時だった。
「お嬢様、失礼いたします。」
「…ん…っ…。」
「お休みのところ申し訳ございません。」
クロードが部屋に入ってきた。
「何…?」
体を起こそうとした。
「いえ、そのままで大丈夫です。」
「…?」
「そのまま、動かないでください。」
「…うん…?」
何をされるかわからない。クロードは私の首元に顔を近づけ、匂いを嗅いだ。
「…な、何…してるの…?」
「…んっ…。」
「!…やっ…やだ…っ…!な、何…っ…?」
クロードは、私の首元に舌を這わせた。そして強く吸ったり、舐めたりを繰り返した。
「痛…っ…痛い…っ…よ…!」
クロードの肩を押すも、全然意味なかった。
「っ…はぁ…。」
満足したのか、首元から唇を離し、舌なめずりをした。