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お気に入り 【黒執事】

第19章 変わった執事


「っ…。」


意識が戻ったのは、冷たい水の中だった。


「!…っは…!」


思いきり引き上げられた。


「意識が戻ったようですね。」


そこにはクロードと女の人が3人いた。


「な…に…して…っ…。」


まだ頭がボーっとする。視界もぼやけている。

私は椅子に座っていて、両手は椅子の後ろの縄で固定され、足も縛りつけられていて動けない状態だった。


「シエル…は…?」

「…」

「!?…っ…!!」


また水の中に入れられた。女の人が操作をしているらしい。でも指示を出しているのはクロード。


「っはぁ…っ…はぁ…っ…。」


全身びしょ濡れ。息も荒くなってきて、何も考えられない。


「あなたは今から、私の主人となっていただきます。」

「しゅ……じ…ん…?」

「はい。」

「ぜ……た……い…や…っ……ゲホッ…!ゴホッ…!」


水が体の中に入ってきて気持ち悪い。


「…」

「!?…」


また水の中に入れられる。

こんなことを繰り返されていたら、精神的におかしくなりそうだった。


「っ…ゲホッ…!ゲホッ…!」

「あなたは私の主人となり、目的を遂げる。」

「もく……てき…?」

「はい。シエル・ファントムハイヴを……殺す。という目的を、お忘れですか?」

「しえ……る…を…ころ……す…?」

「はい。」

「っ…!?」


何度も何度も、水の中に沈められた。


「ゲホッ…!」


そしてまた…意識を失った。
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