• テキストサイズ

お気に入り 【黒執事】

第18章 噛みつく


「…フンッ…まぁいい。先に風呂に入れ、濡れただろう。」

「え…?あ…。」


確かに、アロイスの屋敷にお邪魔した時、タオルを貸してもらっただけでお風呂は入っていない。


「…わかった…。」


私はバスルームに行った。自室にもあるけど、シエルにそちらではなく、バスルームを使え。と言われた。


「…」

「失礼いたします。」

「わっ…!?し、失礼しないで…!」


服を脱いでいる時、セバスチャンがバスルームに入ってきた。


「こちらを。」

「あ…ありがとう…。」


新しい着替えだった。


「それでは、私はこれで。失礼いたしました。」


セバスチャンはお辞儀をしてバスルームを出ていった。


「…」(何も…されなかった………ん?何もされなかった…って…されなくていいんだってば…!)


そう思い、私はお風呂に入った。


「…」


湯船に浸かっている時ふと思った。

いつか私は、クロードさんに魂を食べられてしまうのではないか、と。


「…」


彼は、たとえ契約を交わしていたとしても、契約相手よりも優れている魂があればそちらを取る。と言っていた。


「…?」(じゃあ、もし食べられるとして、アロイスさんは…?誰かに殺されるの…?)


そんなことを考えていたら、随分長いこと湯船に浸かっていたらしく、セバスチャンが呼びに来た。


「お嬢様、大丈夫ですか?」

「え?あ…うん……もう出る…。」
/ 246ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp