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お気に入り 【黒執事】

第17章 1日


「お嬢様は、いかがなさいますか?」

「!…」


ニコリと微笑むセバスチャン。


「…」


私は無視をした。あいにく、今は彼とは話したくない。


「…おじょ」

「外、行ってくる。」


私は立ち上がり、書斎を出た。


「…」(痛い…。)


でも、前の時より手加減をしてくれたのか、あまり痛くはなかった。


「お嬢様~!」

「!…メイリン。」

「お出かけ行くですだか~?」

「あ、うん。ちょっと街に…」

「うわぁぁっ!!」

「!?…」


走ってきたメイリン。靴紐を踏んで私の方に倒れてきた。


「っああああっ!!すっ、すみませんん…!!」


私は尻もちをついてしまった。


「大丈夫…。メイリン、怪我はない?」

「あ、は、はいですだ!」

「そう。それなら良かった。」(凄い腰痛いけど…。)


私は微笑んだ。

メイリンはドジっ子で本当に可愛い。


「じゃあ、出かけてくるね。」

「は、はいですだ…!お…おお…お気をつけて…!」

「うん。」


私は街へ出かけた。


「…」


しばらく見て歩いた。


「!…」


すると、急に雨が降ってきた。


「…」


私は走って屋根のあるお店の下へ…。


「…はぁ…。」(どうしよう…。)


傘は持っていないし、葬儀屋もここからは反対方向。
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