第17章 1日
次の日……。
「なんだか、今日のセバスチャンさんはご機嫌みたいですね。」
「いつもより笑ってる気がするな。」
「あぁ…っ…セバスチャンさん…っ…//////」
「ほっほっほっ…。」
いつもスムーズだけど、いつも以上にスムーズで調子が良い仕事ぶり。
「っく…。」(痛い…。)
腰が悲鳴をあげている。
「ナツキ…どうしたんだ…?」
「…何が?」
「っ…い、いや…なんでもない…。」
シエルが怯えているようにも見えた。
セバスチャンの機嫌が良くても私の機嫌は悪い。
「坊ちゃん、お嬢様、失礼いたします。」
昨日のように書斎で企画書のチェックをしていると、ドアをノックして入ってきたセバスチャン。私の機嫌が悪くなった張本人。
「アロイス・トランシー様から、このようなご招待状が……お嬢様にも。」
シエルと私に招待状を手渡してくれた。
「!…」(昨日…電話で言ってた…。)
「…チッ…。」
「どうなさいますか?坊ちゃん。」
「こんなパーティー、行くわけないだろう。」
「さようでございますか。」
机の端の方に招待状を置くと、企画書のチェックに戻った。