第17章 1日
「ケホッ…ゴホッ…!」
マイルの腕に力が入り、息がしづらくなった。
「お嬢様、その弱っている姿、随分と可愛らしいですね。見ていてゾクゾクします。」
「っ…変態…っ…。」
「フフッ…。」
「っ…苦しい…から…早く…っ…助けて…っ…。」
すると、セバスチャンはその言葉を待っていたかのように言葉を発した。
「それでは、私のことが"必要"ということでよろしいですか?」
「っ…。」
「何を…何を言ってやがる!!テメェら!ホントに打つぞ!?」
また腕に力が入った。
「っ…!ゲホッ…ゲホッ…!」
さっきより苦しくなって、涙目になってしまった。
「あぁ…なんて可愛らしい……愛しのお嬢様…?」
「っ…早…く…っ…!」
「お嬢様?私のことが"必要"なのでしょう?」
この悪魔は……本当に……
ずるい……。