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お気に入り 【黒執事】

第14章 狂った執事


「…私は、アンダーテイカーの言うことならなんでも聞ける気がする。いや、聞かないといけない。」

「ほらぁ。」

「え?」

「君は本当に、面白い子だねぇ。そういうとこ、小生はホントに好きだよ~?」


何が面白いのかさっぱりだ。


「どうして小生の言うことを聞いてくれるんだい?」

「魂…貰ったから…。」

「でも、小生はお手伝いをしただけで、他は何もしていないよ~?」

「でも、アンダーテイカーがいなかったら私は今、ここにはいないから。」

「ふぅん…。」

「だから、ありがとう、アンダーテイカー。」


私は微笑んだ。


「ヒヒヒッ…本当に…君は可愛くて、食べちゃいたくなっちゃうよねぇ~。」


アンダーテイカーは楽しそうだった。


「ねえねえ、アンダーテイカーとセバスチャンが戦ったらどっちの方が強いの?」


興味本位で聞いてみた。


「ん~どうだろうねぇ~。」

「えー、教えてよー。」

「ヒヒヒッ…!」


教えてくれないらしい。


「…出かけてくる。」


このままだと眠れなさそうだった。


「もう夜中だよ?女の子が1人で歩いていたら、危ないよぉ~?」

「大丈夫。」

「ダメだよ~?」

「…」


どうしても、行かせてはくれないらしい。


「…いいじゃん…ちょっとくらい…。」

「また殺されちゃうかもよ~?」

「!…」


私は起き上がった。


「ヒヒッ…だから外に出るのは」

「じゃあ、殺されちゃったら、またアンダーテイカーが私を甦らせてね!」
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