第14章 狂った執事
「…」(アンダーテイカーに会いたい…。)
腰をさすったまま、そう思った。今日はベッドに横になっているしか方法がない。
「…」
やることもなく、ただ天井を見つめていた。
「…はぁ…お腹すいた…。」
「お食事をお持ちいたしました。」
「わっ!?い゛っ…!!」
驚いた衝撃で腰に激痛が走った。
「っぁぁ…。」
涙目になった。
「まあ…とても可愛らしい…!」
セバスチャンは私を見つめ、うっとりとしている。
「っ…!」(絶対に許さない、この執事…。)
それから……セバスチャンが運んできてくれた朝食を食べ終えた私は、部屋にいても面白くないと思い、庭に出てお花を眺めた。
休みをもらっているのに、部屋から出るのはどうかと思ったが、少しは動いた方が良いと思った。起きた時よりはマシになっていた腰の痛み。
「…」
「ナツキ、体大丈夫ですか?」
「フィニ…。うん、大丈夫、ありがとう。」
「それは良かったです!」
フィニは大きな植木鉢を運んでいた。
「…」
私は、庭にあった椅子に座り、テーブルに腕を枕にして、フィニの姿を眺めていると、いつの間にか眠ってしまった。