第13章 戻った日常
「…フッ…。」
「…?」
「ますます私のものにしたい。あなたはとても魅力的だ。」
ただ、彼を睨んでいるだけなのだが、彼には魂のせいで、それすらも魅力的に見えてしまうのだろうか…。
「っ…私は…」
ぐううっ…。
見事にお腹が鳴った。
「うっ…///////」
そういえば…朝から何も食べていなかった。
「…フフッ…可愛らしい…。」
「からかわないでください…!///////」(恥ずかしい…。)
「すぐに料理をお持ちいたします。」
「え…?」
そう言うと、馬車の中から布巾が被さったバスケットを持ってきた。
「ぜひ、ナツキ様に食べていただきたく、持って参りました。」
「…!」
中には、パンがたくさん入っていた。
「冷めてしまっているのは、申し訳ございません。」
さまざまな種類があった。
「…」(毒とか…入ってたりして…。)
「毒など入っておりません。」
「!…」(心読まれた…。)
庭にあったテーブルの上にバスケットを置き、椅子に座って頂くことにした。お皿など、全てクロードが用意してくれた。
「い、いただきます…。」
隣でずっと立っているクロード。
「…!おい…しい…。」
冷めていても美味しかった。
「美味しいです…!」
つい、隣にいたクロードに言ってしまった。
「それは、ようございました。」
結局、全て完食してしまったのだ。