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お気に入り 【黒執事】

第13章 戻った日常


「…私には、彼が必要だから。」

「何?」

「!…」


シエルの機嫌が悪くなったのがわかった。


「どういう意味だ?この屋敷にいる者達じゃ不満だと言うのか?」

「そっ、そうではなくて…!」(どうしてそういうことになるの!?)

「坊ちゃんはヤキモチを妬いているのですね。」


また、いつの間にかセバスチャンがいた。シエルのおやつを持っていた。


「なっ…!?そっ、そんなことあるわけないだろう!!」


顔を真っ赤にして怒っていた。


「ヤキモチ…。もしかして、ずっとアンダーテイカーのところにいるから…?」

「っ…!違う!!」


茹でダコのように真っ赤だ。


「フフッ…。」


セバスチャンは笑って、この状況を楽しんでいる。


「とにかく、守れなかったら今後一切外出は無しだ!いいな!?」

「は、はい!!」


と、つい返事をしてしまった。


「っあぁ、アンダーテイカーに会えないのか…。いや、バレなきゃ会ってもいいんじゃ…。」


部屋の掃除をしている時、いろいろ考えた。


「…いや、あの人のことだからきっと…。」


監視をつけるに違いない。


「セバスチャンとか。」

「お呼びでしょうか?」

「わっ…!よっ、呼んでないです…!」


今日はセバスチャンのことで驚くことが多すぎる。


「フフッ…そんなに怯えないでください。ますます可愛らしい。」

「…」(またこうやってからかう…。)


こっちばかりドキドキしてしまう。


「…」(そういえば…。)


前にアンダーテイカーに言われたことが気になった。


「セバスチャンさん。」

「はい。」

「私の魂は……美味しそう…ですか…?」
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