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お気に入り 【黒執事】
第11章 ヘンリー家の生き残り
「少しくらい、いいでしょう?」
「…」
シエルはそのお客様を睨みつけた。幸い、そのお客様は私の方に視線を向けていて、気づいていなかった。
「私の名前は」
「やめてください。リア様。」
「あら、どうして?」
「…使用人に名前を教えて、何かあったらどうなさるおつもりですか?」
「何も無いわよ。私の名前は、リア・ヘンリー。あなたの名前は?」
「!…」
ヘンリー?
私は急いでセバスチャンの方を見た。だって、彼が滅ぼした。と言っていた。
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