第2章 俺じゃだめ?
『そういえばさ!今日も見に行ったよ!バスケ部の練習!』
、、、きた。
この子、、、香織は俺ら、誠凛高校バスケ部の大ファンらしい。
部活がある日はほぼ毎回と言っていいほど練習を見にくる。
小「わかってるよ、見えてたから」
『えっ、バレバレだった!?』
小「バレバレだった。」
大ファンなのはいいことだと思う。
ていうかそのおかげで今こうして帰れてるわけだし。
でも、、、
『今日もみんなかっこよかった〜!日向君はいつも通りみんなをまとめてて、新しくはいった火神君!あの子はダンクをきめるとこがかっこよかった!!』
、、、ほら、いつも話すのは目立ってる奴らのことばかりで、
まあ確かに日向や火神がバスケやってる時はすっげーかっこいいと思うけどさぁ、、、
そんなことを思い、ため息をつく。
小「ちょっとくらい俺を褒めてくれたって、、、(ぼそっ)」
『?』
やっぱりもっとがんばらなくちゃなー!
そう言って自分に言い聞かせる。
そして少し間があいた後、
『でもやっぱり付き合うならバスケしてる人がいいなー!』
そんな君の言葉。
小「、、、じゃあさ」
『ん?』
こんなテンション、俺らしくないけど、
俺の、本当の気持ち、
今伝えるしかないっしょ
小「俺じゃ、だめかな、、、?」
『へ?、、、っ!?///』
小「好きだよ、香織のこと」
、、、
、、、
、、、
小「ちょっ、なんか言って!?こっちが恥ずかしくなるから!!///」
『ごっごめん!!///』
小「ごめんってなんか俺ふられたみたいじゃん!っは!もしかして俺ふられた!?」
いやもしかしなくてもこっちはダメもとだっての、、、!
『、、、好きだよ?小金井君のこと』
ですよね〜!やっぱりダメです、よ、ね、、、?
って、
小「えぇぇぇぇぇっ!?今なんて!?」
『二回も言わないっ!//』
小「聞き逃したぁぁ!もう一回!ワンモアプリーズ!!!」
『聞いてなかったほうが悪い!!』
その後、何回ももう一回言ってもらえないか粘ったが結局もう一回は言ってもらえなかった。
、、、明日の練習、がんばろ。