第1章 野宮 暖人
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「暖人の…相変わらずおっきい…」
「……、」
「誘ったのは私だし…たくさんご奉仕してあげるね」
そう微笑んで、彼女は俺のモノに舌を這わせ始めた。
(…何やってんだ俺)
あの後バーを出た俺たちは近くのラブホテルに入った。
元カノとはいえ、今は人妻…そんな彼女と体を重ねる事に当然罪悪感を覚える。
けれど俺はその誘いを断る事が出来なかった。
「今夜だけ…」そう自分に言い聞かせ、その快楽に身を委ねる。
「んっ…、もう出そう……」
セックス自体久しぶりだったせいか、情けない事にすぐ限界が訪れる。
クスリと笑った彼女は、「まだダメ…」と言って一度俺のモノから口を離した。
「もっと暖人の事感じさせて…?」
「っ…」
俺の膝の上に乗り、厭らしく耳を舐めてくる彼女。
たったそれだけの事でぞくりと背中が粟立つ。
「暖人…胸も好きだったでしょ?」
「ん…っ…、」
今度は舌と指で乳首を愛撫された。
付き合っていた頃もそうだったが、彼女はセックスに対して貪欲だ。
俺もそんな彼女との行為に溺れていたのだが…
「…俺にも触らせて?」
こっちばかりされるのはフェアーじゃない。
あの頃は彼女にリードされてばかりだったが、俺だって少しは成長しているはずだ。
「んっ…、いいよ……暖人の好きにして…?」
「っ…」
本当に男を煽るのが上手い。
結局俺はまた彼女のペースに流されてしまうのか…
少し悔しくもあったが、今はそんな事より久しぶりのその体を味わいたかった。
「…もう入れていい?」
「うん…来て?」
たっぷり前戯をした後…すでに限界まで勃ち上がっている自分のモノに避妊具を着ける。
そして彼女の両脚を大きく開かせた。
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