第3章 来栖 龍之介・弐
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「…そろそろ入れるぞ」
「っ…」
最低限の前戯をした後、手早くゴムを着ける。
そして彼女の両脚を割り開き、十分に濡れた秘部へ自分のモノを押し当てた。
「…もっと力を抜け」
「は、はい…」
そう言いつつも緊張からか彼女の体は強張っている。
それを少しでも和らげてやろうと、その唇にキスをしようとしたのだが…
「っ…、ごめんなさい……キスは…」
不意に顔を背ける彼女。
彼女にとって"キス"は特別なものであり、それだけは俺に奪われたくないという事なのだろうか?
(…そんな事されたら余計に奪いたくなるじゃねぇか)
「その口で旦那以外のチ○コ咥えたくせに、今更何言ってんだよ」
「…!そ、それは……」
「お前に拒否権なんてねーから」
「んっ…!」
彼女の顎を掴み、無理矢理舌を捩じ込む。
その隙に腰も押し付け、グイグイ彼女の中へ侵入していった。
「ぁっ…!」
「きっつ…」
俺のモノを無意識に押し出そうとしているのか、ぎゅうっと締め付けてくる彼女の中。
それでも腰を進ませ、苦しそうに呼吸するその唇をメチャクチャに貪った。
「はぁっ…、全部入ったぞ…」
「んっ…、ひどいです…来栖さん……」
キスされた事を怒っているのか、恨めしそうな顔で彼女がそう抗議してくる。
その悔しそうな顔も堪らない。
「今にそんな気起こらなくなるくらいイかせてやるよ…っ…」
「あぁっ…!」
ズンッと一度だけ奥を突く。
背をしならせる彼女の腰をがっちり掴み律動を始めた。
「ぁっ、ぁっ、ぁっん…!」
すぐに甘い声を漏らし始める彼女。
こうなればもうコイツは俺の言いなりだ。
「ほらっ…、気持ちイイだろ…っ!」
「ぁっ、ひぁっ…!」
「気持ちイイって言えよ…っ…」
「き、気持ちイイ…っ…です…ッ…」
「ハハッ…もう旦那となんかセックス出来ねぇんじゃねぇか?」
「っ…」
俺の言葉攻めに、彼女が涙を零しながらきゅうっと中を締め付ける。
…やっぱりコイツはドMだ。
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