第2章 来栖 龍之介・壱
彼女に言われた通り、ゆっくり腰を動かし始める。
熱く畝っているその内部。
泉も相当の名器だが、彼女の具合もなかなか良い。
こんなイイ女を放っている旦那の気が知れなかった。
「ぁっ、ぁんっ…来栖くん…っ…」
「ん…っ、」
中を突く度濡れた音が響く。
唇を重ねながら律動のスピードを上げれば、彼女はびくりと背を反らせあっという間に果てた。
「ごめんなさい…気持ち良すぎてもうイっちゃった…」
「……、」
そう言って照れ臭そうに笑う彼女を見て、不覚にも胸がきゅんと疼いてしまう。
(泉もこんだけ可愛げがあればな…)
なんて考えている事がアイツにバレたら殺されるかもしれない。
「どうしよう……私、来栖くんのおちん○んの虜になっちゃいそう…」
「っ…」
耳元でそんな事を囁かれ、今だ彼女の中で猛っている自身が更に熱を持つ。
こんな風に素直に求められる事は久しぶりで新鮮だった。
「今度は来栖くんの番…好きなようにしていいわよ?」
「……、」
それから俺はバカみたいに腰を振った…ただ自分の欲求を満たす為だけに。
それでも彼女は文句ひとつ言わず、全てを受け入れてくれて…
「ねぇ来栖くん…っ…、名前呼んでっ…」
「ん…ッ…、は……瞳さん…!」
「ぁんっ…ぁっ…、イイ…っ…」
後ろから何度も彼女の体を貫く。
俺も彼女も我を忘れ、互いの体に夢中だった。
「ぅ、あ…ッ……イく…!」
「ぁっ、ぁんっ…出して…!」
「く…ッ…」
彼女の中でドクドクと精を吐き出す。
今日初めて会った相手とは思えないくらい、俺たちの体の相性は良かった。
(まだ全然ヤり足りねぇ…)
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