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Fruit of Love 【気象系BL】

第1章 灰色の蒼空





俺は和也の細い手首を、強く掴み
昨日、和也が寝ていた俺の寝室まで
無理矢理連れていった。


・・ どうしてここまで火が付いたのか
それは俺にも分かってない。


だけど、どうしても悪戯だと ・・
止めろと言われた事が気に食わなかったんだ。




N 「 ・・ えっ、あっ ・・ ちょっと、翔さん!? 」




俺は寝室へ和也を押し込むと、
黙って広いダブルベッドの上に和也を放り投げた。


ドサリと物音をたてて
和也が俺のベッドの上になだれ込む。


その和也の上に跨って、俺のTシャツを着た
和也を見下ろす。


表情に怯えが見え隠れしている。


・・ もっと俺で怖がって見せろよ。




N 「 うっ ・・ 俺、なんかしまし、た ・・? 」




俺が和也の頬を片手で、ベッドに
縫い付けるように抑えると、和也の瞬きする回数が増えた。


そんな和也をよそに、俺はそのまま
突き出した和也の唇へ貪るようなキスを送る。




N 「 ・・ ふっ、あぁっ ・・ ん、んむぅ ・・ っ 」




舌をねっとりと絡めとって、吸って
突き放して、また強く舌を吸う ・・。


口で噛むように荒々しくキスをすれば
和也の息が上がる。




N 「 は、はっ ・・ っんん ・・ しょ、うさ ・・ っ 」




和也の口内の上顎を、ぐるりと舐め上げると
快感で身体が震えていた。


・・ こうやってしてやれば
すぐに身体は蕩けるのに。


それを悪戯だと、止めろだと?
・・ ふざけた事を抜かすんじゃねぇよ。





S 「 お前さあ ・・ 」


N 「 ・・ っ! は、い ・・ 」




俺は顔を離して、和也の潤んだ瞳を
見下げて威圧的に言葉を続けた。






S 「 俺の女 (もん) になっちまえよ ・・・ 」



N 「 ふ、え ・・・ っ? 」










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