第1章 灰色の蒼空
N 「・・・ っん、んぅ・・あ、あぁっ 」
S「 ・・ ふっ、く ・・」
俺の手の中で脈打ち、熱くなるふたつの
肉の塊・・。
混ざりあった先走りが、俺と和也の性器を
濡らして更に昂らせてゆく。
和也は先端を弄ってやると、大きく脈打つ。
和也の弱点を攻めながら、手を上下に
ひたすら動かした。
・・ やっぱり、物足りない。
もっと強い刺激が欲しいと、身体も
心も強く望んでいる。
だけど、今日入った新人に
そんな無礼で野蛮な事は出来るわけがない。
そうだ ・・ 今夜限りの刺激だ。
それ以上求めては、いけない。
S 「 ・・ っ、和也 ・・ お前の手、貸せ 」
N 「 ・・んぅ、ふ・・ はい・・っ 」
ゆっくりと、和也の手はふたり分の
性器を握っている俺の手の上に重なった。
ふたりして何してんのか分かんねぇ・・。
でも、今・・この瞬間は、頭に響く
強い快感で溺れている。
それ以上は何も考えられない。
俺と和也の手は、己の欲を吐き出す為
強く、早く動き始めた。
互いの呼吸が荒くなって、蜜も
とめどなく溢れて・・。
N 「 ・・ あ、あ ・・っ も、ダメ ・・ですっ 」
S「 ・・ っ、俺もだ ・・ っ 」
俺と和也は、互いの手の中に
欲望の丈を思い切り飛ばし散らしていた・・。