第2章 いつもと違う
男女の登下校。
女の子はやっぱり憧れちゃうよね。
特に好きな人と歩く道。
仲良く会話してキャッキャッて。
そんなこと、私には無縁の話だと思ってた。
思ってたけど、やっぱり無縁だったみたい。
だって私達に、会話が…ない‼︎
( こういう時、どうすればいいの⁇ )
ぐるぐると頭の中をフルに使って考えても答えは出てこない…。
話しかけようと口を開くが、何を話していいのかわからずそのまま口を閉じてしまう。
その行動も何回したか数知れず。
側から見れば、まるで魚の様に見えるかもしれない。
「 クククッ 」
「⁉︎ 」
横から突然笑い声が、 と思いシカマル君を見れば笑っている。
いや、爆笑に近い。
「 な、なに⁇ どうしたの? 」
テンパってる私を他所にしゃがんでお腹を抱え笑い続けるシカマル君。
そんな私を見て?余計に笑っているのは気のせいか?
もしもーしと両手を膝に着き、屈んでもう一度話しかければ、
「 おまえさぁ…口をパクパク…フフッ
パッパクパクさせて魚じゃねぇんだから 」
涙を流しながら笑うシカマル君。
「 クククッ…腹痛ぇーっ 」
笑ってしゃがんでいたシカマル君は私を見上げた。
その瞬間、彼の目が見開いた。