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真選組副長が好きなのは…

第4章 告白タイムなるか?


入って右のキッチンに紙袋を置き、ふと見ると土方さんはベッドに抱き枕を置いている。
「…あの」
「ん?」
「あの、さっきのって」
「…俺は、仕事でもねぇのに好きでもない女と一緒にいたり、部屋に上がったりしねぇ」
「…わ、私も、好きでもない男の人、部屋に入れません」
わ〜顔が熱いよ。何これ。何なの。
いつの間に土方さんは私のすぐ前に立っている。大きな手が、頬に触れた。
「ひぁっ!」
「今日は非番だ。俺は今警官じゃねぇ」
土方さんは私をきつく抱きしめた。
煙草の匂いがする。
「けど、俺は真選組副長だ。斬った斬られたの世界だ。非番も滅多に無い。そんなんで良いのか」
抱きしめられているから、土方さんがどんな顔をしているか見えない。
けれど、声がごく微かにだけど震えている気がして、私は思わずその広い背中を撫ぜた。
「かまいません。危険で忙しいお仕事なのは知っています。だから、そんななかで、少しでもホッと出来る時間を私が作れるなら、あの時生き残った意味があると思うんです」
そう言うと、土方さんは少し体を離し、私を見つめた。
「生意気な事言うんじゃねぇ」
噛み付くようなキスを受けながら、私は公園に集まっていた人達を思い浮かべた。
今度はいったい何て言われることやら…。
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