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真選組副長が好きなのは…

第4章 告白タイムなるか?


公園から私の部屋まで送ってもらいながら、私は残り少ないデートを惜しんだ。
「それにしてもたくさんのグッズですね」
私は土方さんを見上げて笑いをこらえた。
土方さんは、その長身ですら膝下まであるマヨリーンの抱き枕を抱えて歩いている。
他のグッズは紙袋に入れて私が持っている。
「これ、全部土方さんもらって下さいね」
「……それなんだけどなぁ」
土方さんはなんだか難しい顔をしている。
「土方さん?」
「いや…屯所の部屋に置いとくと、総悟に何されるかわかんねぇんだよな」
あー。それは心配ですよね。大丈夫ですよとか言えないもん。
「じゃあ、私の部屋に置いておきますから、いつでも使いに来て下さいよ」
……沈黙。
あれ?なにこの空気。私なんか変な事言っ…たよ。一人暮らしの女の部屋に男が抱き枕使いに来るって、どういう状況よ。
土方さんの顔見れない。
「…ちゃんさぁ、男にそういう事あんまり言うもんじゃねぇぞ。あの腐れ天パならホイホイ部屋に上がり込むぞ」
「…ひ、土方さんは上がろうと思わないんですか?」
「あ?」
私は自分の口が勝手に動いている気がした。
「土方さんは私の部屋に上がるの嫌ですか。私は、私は土方さんなら部屋に来て欲しいと思ってます…いつでも」
…沈黙。
既にアパートの下に着いてる。
どうしよう。でも今さら撤回出来ないし。
土方さんが小さくため息を吐いた。
うぅ…泣きそう。
「…じゃねぇよ」
え?
「嫌じゃねぇよ。だいたい、嫌いな女なら、いくらマヨリーンに会えるからって、1日一緒になんていねぇ」
え?
「部屋、何号室だ?」
私は頭真っ白のまま階段を上がり、部屋の鍵を開けた。
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